不妊治療を卒業します!(治療費用等もまとめてみました)
45歳からの妊活。
昨日、妊娠判定検査をしてきました。
残念ながら陰性でした。
実は、2回目の採卵手術で1個しか採卵できなかった頃から、結構諦めモードでしたので、結果を聞いた時は、覚悟ができていたのか、それほど動揺しませんでした。
先生と看護師さんに「お世話になりました」とご挨拶をして出てきました。
この2年間取り組んできた妊活、特にこの1年体外受精を含めて挑戦した不妊治療はこれにて終了です。妊活自体は自然体で続けるかもしれませんが、通院してまで行う不妊治療からは卒業します。
区切りをつける意味で、私の妊活の総括を掲載します。
妊活歴
2年間の妊活歴は以下です。
2019年9月
・結婚(再婚)してベトナムのホーチミンへ移住し、妊活スタート。
2020年3月
・ベトナムで不妊検査を受け始めたが、コロナ禍で詳しい検査や治療までは進めず。
2020年11月
・日本に帰国して不妊治療の通院開始。改めて最初の検査からスタート。
2020年12月
・検査で見つかった子宮内膜ポリープの切除。
・病院主催の体外受精セミナーに夫婦で参加。
2021年2月
・初めての採卵手術。3個採卵し2個受精するも胚盤胞まで育たず全滅。
※採卵手術3日後の初期胚はグレードがいまいちだったので、胚盤胞まで育ってグレードが改善するのを待つことにしたが、その間に成長が止まってしまった。
2021年3月〜5月
・タイミング療法実施。
2021年6月下旬
・2回目の採卵手術。採卵は1個のみだが、受精でき、初期胚のグレードもなかなか良い。ただし、病院側で前核が2つあることを確認できておらず、異常受精の可能性もあると言われる。数日待って胚盤胞まで育てば異常受精の可能性は低くなるそうだが、前回、胚盤胞まで育たず全滅したので、リスクはあるが、初期胚を移植に備えて凍結することにした。
2021年7月〜8月
・病院がお盆は長期で休みになるので不妊治療は特に何もせず過ごす。
2021年9月
・2021年6月に採卵・体外受精した凍結融解初期胚を移植するも妊娠にいたらず。
費用と通院回数
直近1年間の日本での不妊治療でかかった費用と通院回数を出してみました。
子宮ポリープ切除手術やタイミング療法の費用(社会保険適用)も含みますが、主に、採卵2回と移植1回、その他関連の検査を合わせると、費用の合計は1,220,590円、通院回数は48回でした!すごい!詳しい内訳は以下です。
1.検査関連(通院 8回)
費用合計 ...81,520円
<内訳>
・通水検査...38,550円
・子宮鏡検査、血液検査、ホルモン検査等...32,380円
・主人の血液・精液検査...10,590円
2.子宮ポリープ切除手術(通院 3回)
費用合計...19,410円(社会保険適用)
3.採卵手術1回目(通院 12回)
費用合計...395,020円
<内訳>
・採卵手術費用...134,270円
・胚培養費用...153,580円
・ホルモン注射等その他費用...107,170円
4.タイミング療法2周期分費用(通院 3回)
費用合計...8,580円(社会保険適用)
5.採卵手術2回目(通院 17回)
費用合計...445,160円
<内訳>
・採卵手術費用...122,520円
・胚培養費用...153,630円
・胚凍結費用...68,040円
・ホルモン注射等その他費用...100,970円
6.移植手術(通院 5回)
費用合計...270,900円
<内訳>
・胚融解・移植手術...208,330円
・薬、注射費用等...62,570円
今の心境
不妊治療を卒業するにあたっての心境ですが、実は、やるだけのことはやったという感じで、清々しい気持ちです。
これまでに多額の費用と時間を費やしたものの結果が出なかったわけですが、結果の出ない日々が、苦しすぎて、毎月生理が来てガックリという日々から解放されるのは、嬉しい気持ちもあります。
ただ、主人や主人の両親が、子供ができれば絶対に喜ぶだろうなと思うと、申し訳ない気持ちになります。
でも、40代後半での不妊治療成功確率はほぼゼロに近いということですので、もう仕方がないと思うことにします。そういう状況からすると、難関校の受験に合格する確率の方が高いくらいなので、よくそんな困難に挑んだものだと自分を褒めることにします。
もし不妊治療をやらなかったとしたら、ベストを尽くさなかったということで、将来悔いが残ったかもしれません。今回チャレンジしておいたことは、必ず将来につながるでしょう。
また不妊治療を受けたことにより、子宮ポリープを除いてもらったり、年齢以外に不妊要因が見当たらず、きちんと受精もできるということがわかりました。
今後、何かのはずみで子供を授かるという可能性もゼロではないことがわかりましたので、期待はしませんが、そんな奇跡が起こるかもと思えるのは、楽しみがあって良いですね。
もし時間を戻せるなら
時間を戻すことはできませんが、敢えて過去の自分に言えることがあるとすれば、次の3点のアドバイスをしたいです。
1.自分ファーストで考えよう
前の結婚では、色々と問題があるにもかかわらず、一度結婚したのだから、それらを全て我慢するのが宿命という思い込みがありました。自分を大事にしながら生きていくことの大切さをわかっていなかったなと思います。「子供を望む自分の気持ちに正直になりなさい」と、過去の自分に言ってあげたいです。
2.定期的に検査をして万全の状態にしておく
私の場合、40歳になったくらいの時に、子供のことは一度諦めていました。そのため、真剣に検査をすることなくきてしまいましたが、定期的に子宮の状態やホルモン値を検査し、問題があれば治療しておくと良いですね。
いざ子供を望んだ時に、すぐに取り組めますので。
3.卵子保存も選択肢の一つ
私達の場合、年齢以外に不妊因子が見つかりませんでした。なので、もし可能なのであれば、30代前半のうちに卵子を凍結保存しておきたかったなと思います。その時には知識が足りずに全く思いつかない選択肢でしたが、少しでも若い時の方が、卵子も元気だし、たくさん採卵できただろうなと思います。
不妊治療で得たもの
挑戦して良かったという気持ち
心身ともに大変だった不妊治療ですが、それでも、チャレンジしてみて良かったと思っています。
人は死ぬ前に「失敗したことよりも、挑戦しなかったこと、行動をとらなかったことに対してより大きな後悔を感じる」というのをよく聞きますが、まさにそうだなと思います。
「辛い日々をよく頑張って過ごした」「やれることはやった」という気持ちになれて、今はとても晴れやかです。
人として勉強させていただきました
そして不妊治療の現実は、自分が当事者として経験してみて初めてわかる世界でした。
時間と費用、体への負担はもちろんですが、頑張ったからといって必ず報われるものではない苦痛。心のケアがいかに大切かということを痛感しました。
また、周囲の人に気軽に相談できないと思ってしまい、孤独な状況に追い込まれてしまう環境も自分が経験してみて初めてわかった辛さです。
現時点で自分に何ができるか、具体的なことは思いつかないのですが、不妊治療が上手く行かずに辛い想いをされている方に伝えたいのは、「不妊治療に勇気を出して取り組んでいること自体、なかなかできることではなく、とても素晴らしいこと。そんな挑戦をした自分を褒めてあげてください。」ということです。
それと、案外、周囲の人に相談しちゃってもいいのかなとも思います。私は途中から母や妹、数人の友人等に話しました。
色々と傷つくことを言ってくる人もいるかもしれないので、話すのが必ずしも正解とは言えませんが、誰かに心境を話すことで自分の気持ちが整理できて楽になりますし、自分が思っていたよりも、みんな温かく応援してくれて、心の支えになりました。
一緒に子育てしたいと思えるパートナーがいることに感謝
不妊治療中は辛くて忘れがちですが、妊活や不妊治療自体、一人でできるものではなく、協力して取り組んでくれるパートナーがいるからこそできること。
一度、子供をあきらめた時期がある私にとっては、45歳にして、一緒に子育てしたいと思えるパートナーと結婚し、一緒に取り組んでこられたこと自体、ありがたいことだと感謝します。
「子はかすがい」と言いますが、私達の場合は、かすがいが無くても、仲良くやっていくだろうと運命がそう示しているのかもしれません。これからの人生、二人で仲良く楽しく過ごす道を探します。
たとえ子供がいなくても、老後は近所の友達が気軽に立ち寄ってくれるような家づくりをして、にぎやかに過ごすのも楽しいでしょうし、主人が寂しくないように、お互い元気で共に長生きし、できれば1日以上私が長生きして、看取ってあげられたら良いなと思っています(笑)
ということで、長くなってしまいましたが、この度不妊治療を卒業するので、ブログも最終回にします。
妊活中の方の何かの参考になれば幸いです。また、皆さまの妊活がステキな日々となりますことを心からお祈りしています。